クルマの異常を連ラクダ!
エアバッグのリコール未改修車両を車検で通さない措置について
タカタ製エアバッグは、ガス発生装置(インフレ―タ)が異常破裂し、金属片が飛散する不具合が発生しているため、平成21年以降リコールを実施しているところです。
これまでも、未改修車に対し車検時に警告文の交付を行う等の改修促進の取組を進めていますが、平成29年10月の国内の改修率は83.2%であり、なお約320万台の未改修車があること、異常破裂による死者が全世界で少なくとも18人を数え、一刻も早い改修が必要であること等を踏まえ、これまでの取組に加え、新たに、異常破裂する危険性が高い未改修車については、平成30年5月1日より、車検で通さない措置を講じます。
タカタ製エアバッグのリコール未改修車両を車検で通さない措置の拡大について
タカタ製エアバッグのリコール改修を促進するため、未改修車両を車検で通さない措置の対象車両を令和2年5月1日より順次拡大します。
1.背景
タカタ製エアバッグについては、異常破裂し、金属片が飛散する不具合が発生しているため、平成21年以降、総台数2,106万台(令和元年11月末時点)のリコールを実施しております。
加えて、これらのリコール対象車のうち、特に異常破裂する危険性の高い車両であって未改修のものを対象に平成30年5月1日より、車検で通さない措置を講じております。
その対象は、[1]エアバッグの製造管理が不適切であったもの又は[2]国内で異常破裂したエアバッグと同じタイプであって生産から9年以上経過したものを搭載した車両としております。
今般、当該措置の開始から時間の経過とともに、国内で異常破裂したエアバッグと同じタイプを搭載した車両について、新たに生産から9年以上経過したものがあること等から、これらを、順次、車検で通さない措置の対象と致します。
2.措置の概要
施行日までにユーザーに対して改修の必要性について周知している、平成30年4月以前にリコール届出されているものであって、次の未改修車を対象範囲として、令和2年5月1日より車検を通さないこととします(令和元年11月末時点で対象台数約24万台)。
[1]エアバッグの製造管理が不適切であったもの
[2]国内で異常破裂したエアバッグと同じタイプを搭載し、平成25年4月1日より前に製作された自動車(=生産から9年以上経過したエアバッグを搭載した自動車)
以降、上記と同様の考え方で未改修車両を自動的に車検停止の対象とします(令和元年11月末時点で対象台数約26万台)(別紙1参照)。
なお、現時点で対象としない未改修車両についても、不具合事例を収集し、危険性が高いと判断した場合には対象に追加します。
※令和3年11月29日付で、令和2年1月以降に届出があったリコールの対象車両についても車検停止措置の対象として追加しました。
対象範囲
会社別 車種名・型式認定一覧
- ●いすゞ ●SUBARU ●トヨタ・レクサス
- ●ダイハツ ●ニッサン ●ホンダ
- ●マツダ ●三菱
- ●アウディ ●BMW ●ジャガー・ランドローバー
- ●シボレー(ゼネラルモーターズ) ●メルセデス・ベンツ ●プジョー・シトロエン
- ●フォルクスワーゲン
措置の方法
① ユーザーやディーラー以外の整備工場は、検索システムを活用し、車検を受けようとする車両が措置対象未改修かどうかを確認します。該当する場合には、ディーラー等にて改修を行った上で交付される改善措置済証を運輸支局等に提出して車検を受けることになります。
② 車検申請を受けた運輸支局等においては、自動車登録検査業務電子情報処理システム等を活用して、措置対象未改修車両の場合は車検を通さないこととします。
【参考】車検で通さない措置の対象台数及び実施状況
● 車検で通さない措置の対象台数(令和6年6月末現在)
・第1クール(平成30年5月より措置):3.3万台
・第2クール(令和2年5月より措置):1.0万台
・第3クール(令和4年5月より措置):0.5万台
・第4クール(令和6年5月より措置):0.08万台
● 運輸支局等において車検で通さなかった件数
・令和6年6月の件数 : 42件(概算値)
・平成30年5月からの総件数:68,398件(概算値)
平成30年5月より、異常破裂する危険性が高い未改修車両を車検で通さない措置を導入した結果、当該車両は、施行前の平成30年4月末では74万台だったのに対し、施行1年後の平成31年4月末では23万台となりました。
引き続き、車検の有効期間を待つことなく、一刻も早く改修を行って頂くようお願い致します。
該当するリコール届出・リコール検索ページ
以下のリンク先にタカタエアバックのリコール届出一覧を掲載しており、措置の対象が確認できます。
リコール届出一覧
各自動車メーカーの車台番号によるリコール検索ページ
リコール対象車の車台番号の範囲には、生産工場やグレードの違い等によって対象とならない車両も含まれている場合がありますので、個別の車両の確認は下記リンク先の各メーカー検索ページ等でご確認いだきますようお願いいたします。
(一社)日本自動車整備振興会連合会のリコール対象検索システム
国産の主要自動車メーカーは、以下のWEBサイトにおいて検索ができます。
メーカーのお問い合わせ先一覧
画像をクリックすると元のサイズで表示されます。
こちらのPDFから各メーカーのURLをクリックすると、メーカーのホームページに移動できます。
当該措置に関わるお問い合わせ・御意見等の受付
措置全般に関わるお問い合わせ:国土交通省 タカタ車検停止措置専用ダイヤル
(ナビダイヤル)0570-062-115
03-6747-9575
(どちらの番号も御利用頂けます)
9:00~17:15(土日祝、年末年始(12/29~1/3)除く)
メーカー・ディーラーの対応についての御意見等の受付
当該措置について、メーカー・ディーラーの対応に問題等が有ったものは、こちらのページにて情報をお寄せください。
その他のタカタ製のエアバッグ
その他のタカタ製のエアバッグのリコールについては下記リンクよりご参照ください。